薬剤部

概要

薬剤部では患者さんが安心して薬物療法を受けられるように、わかりやすく正確に薬の情報提供を行うよう努めています。
また、医師や看護師など他のスタッフと連携し、薬学的な観点から適切な医療を提供できるように取り組んでいます。

理念・基本方針

薬剤部理念
私たち薬剤師は、地域社会に信頼され、安全で効果的な薬物療法を提供します。

薬剤部基本方針
  • 地域医療機関と連携し地域の医療に貢献します。
  • 医薬品の安全管理と適正使用につとめます。
  • 目標達成のため、自己研鑽し質の向上に努め、より専門性の高い薬剤師を育成します。

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スタッフ

2013.12月現在
薬剤師
16名
  • 研修センター認定実務実習指導薬剤師 3名
  • 栄養サポートチーム(NST)専門療法士 1名
  • スポーツファーマシスト 1名
事務 2名

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主な業務内容

薬剤部では、調剤・服薬説明・院内製剤・医薬品情報管理など様々な業務を行っています。患者様が安心してお薬による治療を受けられるよう、医師・看護師・その他の職種と連携をとりながら活動しています。

調剤 内服薬・外用薬・注射薬の調剤
服薬説明・薬剤管理指導 外来患者様・入院患者様への薬剤説明、薬歴管理
薬剤鑑別 入院患者様の使用している薬剤の鑑別
無菌製剤調製 抗がん剤の無菌的調製
院内製剤 必要に応じた病院独自の薬剤を調製
医薬品情報管理 薬剤情報の管理、提供
委員会やチーム医療への参加 委員会・チームや各病棟カンファレンス・回診への参加
医師や看護師など他職種との連携
当直(救急対応) 当直体制で時間外業務に対応
研修会・学会への参加 部内全体の知識向上を図る

調剤

当院ではオーダーリングシステムを導入しており、医師が処方を入力すると薬剤部で処方箋が発行される仕組みになっています。

(1) 内服薬・外用薬

 当院では、入院患者様だけでなく外来患者様のお薬もすべて院内で調剤しています。調剤する際には、お薬の用法用量・相互作用・副作用など、お薬が安全かつ有効に使用されているか確認を行います。腎機能に応じて投与量を減らすお薬については検査データなども確認した上で、用法用量が適正かどうか確認しています。また、お薬の種類が多い場合など必要に応じて、患者さんが服用しやすいよう一包化(薬剤1回服用分を1包にまとめる)を行っています。

(2) 注射薬

 医師の注射箋に沿って調剤し、各病棟へ払い出しています。投与量・投与経路・投与速度・注射薬混合後の安定性などさまざまな項目を確認しています。 抗菌薬の一部では、有効かつ副作用を生じない投与量になるように、患者様ごとに薬物の血中濃度を測定し、投与量を設定するTDM(therapeutic drug monitoring:治療薬物モニタリング)を行い、医師に処方提案を行っています。

(3) 抗がん剤(内服・注射)

抗がん剤を調剤する際には、抗がん剤の投与量、投与間隔、注射の場合は点滴速度などがレジメン通りであるかを確認し、安全で適切な抗がん剤治療が行われるよう確認を行っています。

服薬説明

(1) 外来患者様への説明
 外来患者様へお薬を渡す際に、窓口にてお薬の変更や追加について説明します。おくすり手帳をお持ちの場合、他の病院で処方されているお薬と同じ作用の薬が重複して出ていないか、飲み合わせの悪い薬がないか、なども確認します。吸入薬、自己注射薬(インスリン注射など)が新しく処方された場合には見本を使いながら使い方の説明も行います。
外来で抗がん剤の点滴の治療を受けられる患者様には、外来化学療法室にうかがい副作用への対処方法などの説明を行っています。

(2) 入院患者様への説明(薬剤管理指導)
 ICUを除く各病棟に担当薬剤師が2名います。現在試験的に2病棟のみ薬剤師が常駐していますが、今後徐々に病棟の数を増やしていく予定です。

 入院患者様のベッドサイドへうかがい、お薬の飲み方・効果・副作用・お薬を使用する際の生活上の注意点などを説明しています。お薬に関する説明を行うだけでなく、患者さんの思いや考えを聞き取り、薬の追加・変更・中止、飲み方・使い方について医師・看護師に提案することもあります。

 当院で処方されているお薬だけでなく、他院で処方されたお薬との重複や飲み合わせをチェックするために薬歴管理を行っています。薬物療法の効果や副作用、コンプライアンスの状況、薬物血中濃度などを総合的に判断し、処方の追加や変更・中止、用法・用量・剤型の変更、必要な検査の実施などを医師に提案することもあります。

説明した内容はカルテに記録し、他職種と情報を共有できるようにしています。

薬剤鑑別

 入院時や手術前診察の際に患者様が使用されているお薬の内容を調べて報告書を作成し、医師・看護師に伝えています。抗凝固薬(血液をサラサラにする薬)は手術前に服用を中止する必要があるため、抗凝固薬が処方されていないかも確認します。また、持参されたお薬を当院の採用薬へ変更する場合は、同一成分・同一効果のお薬を医師へ提案しています。

無菌製剤調製(抗がん剤)

 抗がん剤の点滴は、薬剤師が安全キャビネット内で無菌的に混合調製しています。必ず複数で確認を行う体制をとり、安全なお薬を提供できるよう、各お薬の特徴を理解した上で慎重に調製を行っています。調製者の身体や衣服への抗がん剤の飛沫汚染を防止するために、ガウン・手袋・マスク・キャップ・ゴーグルを着用して行います。

院内製剤

 クリーンベンチ内で無菌的に院内製剤の調製を行っています。院内製剤とは、患者の状態、疾患の種類や程度、治療効果あるいは規格・包装単位などの理由により市販品では十分な対応ができない場合に、患者個別の治療に対応するため院内で製造する医薬品です。

医薬品情報(DI)管理

 お薬の使用方法・副作用など、お薬を安全で適正に使用するために欠かせない情報を収集・管理しています。毎月「DIニュース」を発行し、医師・看護師へ薬の適性使用に関わる情報を提供しています。

委員会やチーム医療への参加

 様々なチーム・委員会や各病棟のカンファレンス・回診に参加し、患者様のより良い薬剤管理のために医師や看護師など他職種の職員と情報を共有し、連携をはかっています。以下に薬剤師が参加している主なチーム・委員会を挙げます。

(1) 感染対策チーム(ICT: Infection Control Team)
 感染対策チームには医師、薬剤師、看護師、臨床検査技師、事務員などの職種が関わっています。定期的に病棟をラウンドし、院内の感染対策が適切に行われているかを確認し、感染防止に努めています。 また抗菌薬、消毒薬の適性使用にも取り組んでいます。

チームにおける薬剤師の役割としては、主に以下のものが挙げられます。

  • 抗菌薬の適性使用の推進
  • 院内感染対策マニュアルの作成・更新
  • 消毒薬の適性使用に関する提案

(2) 栄養サポートチーム(NST:Nutrition Support Team)
 栄養サポートチームは医師、薬剤師、看護師、管理栄養士、臨床検査技師、言語聴覚士などの職種が関わっています。チームでは毎週水曜日にカンファレンス・回診を行い、栄養状態が不良な患者さんの状態を評価し、主治医や担当看護師へ栄養に関するアドバイスをおこなっています。

チームにおける薬剤師の役割としては、主に以下のものが挙げられます。

  • 輸液製剤、経腸栄養剤の処方内容の確認
  • 患者の栄養状態から輸液製剤、経腸栄養剤、内服薬の追加・中止・変更を検討、提案
  • 輸液製剤、経腸栄養剤と他の薬剤との相互作用の確認
(3) 糖尿病対策チーム
 糖尿病対策チームには医師、薬剤師、看護師、管理栄養士、理学療法士などの職種が関わっています。
 血糖コントロールを適正に保ち、合併症を予防するためには、糖尿病患者さんの自己管理の継続が重要となります。チームスタッフは、患者さんが継続して療養生活に取り組めるよう援助し、そのための指導・教育を行います。その活動の一環として、糖尿病に関する基礎知識・食事療法・運動療法・合併症・インスリン注射の使用方法について理解を深められるよう糖尿病教室を開いています。薬剤師は糖尿病教室で、薬物療法についての講義(糖尿病薬の服薬説明、インスリン自己注射の手技説明、低血糖時の対応方法)を担当しています。

(4) 化学療法委員会
 化学療法委員会は、抗がん剤治療を受ける患者さんの薬物療法に関わっています。委員会には、医師、薬剤師、看護師などの職種が参加しています。
 抗がん剤は副作用が出やすいため、治療効果と安全性が確認された治療を行う必要があります。がん化学療法の処方は複雑で、対象とするがんの種類・臓器によっても投与方法が異なります。薬剤師は薬の専門家として、レジメン審査から実際の投与に至るまでの各場面に携わっています。

薬剤師の具体的な業務として、主に以下のものが挙げられます。

  • 抗がん剤の治療計画(レジメン)の審査、登録
  • がん化学療法の処方鑑査(投与量、休薬期間など)
  • 抗がん剤の調製・ミキシング
  • 患者さんへの服薬指導
  • 副作用モニタリング、副作用への対応
  • 抗がん剤の安全・適切な取り扱いの推進

研修会・学会への参加

 知識の向上、実際の業務に役立つ情報収集などを目的として日本病院薬剤師会、山口県薬剤師会などが主催する勉強会に積極的に参加をしています。また、学会・研修会で研修してきた内容は薬剤部内で報告会を行い、知識の共有に努めています。

社会福祉法人恩賜財団済生会支部 山口県済生会山口総合病院
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